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【お墓参りの手順】掃除から合掌礼拝まで

お墓参りを行うために、まずお墓とその周囲の掃除をします。ゴミ、落ち葉、雑草などを取り除き墓石をたわしでよく洗います。文字が刻んであるところに泥やコケが付着しているときは歯ブラシなどを使うときれいに汚れが取れます。水鉢、線香立て、花立てなども丁寧に洗います。古くなった塔婆が残っていれば燃やしますが、今は火を使うことを禁じられているところが多いので焼却場にまとめておきます。最後はタオルなどで水に濡れているところをふき取ります。

その後、供花と供物を行います。半紙を二つ折りにしてその上に菓子や果物を置きます。花立てには水を入れ生花を飾り、水鉢に水を入れておきます。次はろうそくに火をともし線香をたきます。線香は束のまま火をつけますが煙が立ち込めるときは減らしてもよく、最後まで燃やしきるのが作法です。

墓石に水をかける行為は、仏様ののどを潤す、故人の罪を浄化するなどの意味があるといわれています。静かに水をかけますが、故人と縁が深い人から順にかけましょう。故人がお酒を好んでいたときはお酒でもかまいません。最後は合掌礼拝をしますが、墓石より体を低くして行いましょう。正座でする地方もありますが、しゃがんでもかまいません。数珠をもって静かに手を合わせ故人への思いや近況を語りましょう。複数でお参りするときは一人ずつ順番に合掌礼拝します。